『新年を迎えて』
日頃より社会福祉法人手稲ロータス会の各事業・サービスをご利用いただいております皆様並びに当法人を支えていただいている多くの皆様におかれましては、2025年をお健やかに迎えられましたことと心よりお喜び申し上げます。
昨年は年明けから大きな災害や事故の幕開けでしたが、今年は穏やかな日々が続くことを願っております。
一方では、温暖化の影響と言われる異常気象の多発や地震など大災害に対する備えと訓練が大事であり、介護や支援を必要とする多くの利用者様をお預かりする私たち福祉に携わる者としては、あらためて事業の継続の重要さを認識し、身の引き締まる思いを感じているところです。
一昨年まで猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症も、法令の位置づけが変わって社会はコロナ禍以前の日常に戻りましたが、収束したとは言えない状況です。基礎疾患を抱えておられる多くの利用者様ならびにご家族等関係の方々を感染症等から守り、事業を安全に維持していくために、職員はマスクの着用と定期的な消毒と清掃を心がけており、ご家族との面会やボランティアさん等地域の方々たちとの交流機会も徐々に拡大しておりますが、いまだに一定の制限をせざるを得ないことをご了承いただかなくてはなりません。
入居(所)者様のお元気な生活状況については、直接確認いただけるようにとSNSなどの活用やオンライン面会などと合わせて、工夫を重ねておりますので、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
さて、当法人は昭和63年(1988年)6月に法人認可を受けて発足し、平成元年(1989年)6月に「介護老人福祉施設 手稲ロータス」を開設して以来、今年6月で創設37年となります。
札幌と十勝管内音更町にほぼ同規模の「介護老人保健施設 あんじゅ音更」と「介護老人福祉施設 ロータス音更」を順次開設し、それぞれの事業所を拠点に通所事業や居宅支援・訪問介護事業等を提供し、5施設・23事業を運営して約400名の職員が働く当法人は、皆様の温かいご理解とご支援を頂きながら、歴史と実績のある法人として運営を続けております。
2025年度は法人の6年間の中期経営計画が折り返しを迎え、春には今後3年間の後期計画として取り組むべき事項を提案する予定です。
前期計画の最終年度の今年度は、法人全体の利用状況や収支状況も改善されつつあり、その中で従前から検討していた外国籍の介護職員の採用については、昨年12月に3名のインドネシア国籍の特定技能職員3名を受け入れることができました。介護技術を学びながら、今後5年間の間に日本の介護福祉士資格の取得を目指しています。
また、介護福祉科を持つ短期大学生や専門学校生を対象とする「奨学金の貸付制度」もスタートさせました。これらは今後さらに厳しくなる介護業界の人材不足に対応する手立てとして進めた取り組みであります。
さらには、当面、諸物価の高騰や人件費など経費が増加する環境下で効率的な法人運営に努めながら、将来とも安定して事業を継続し皆さんから信頼される法人であり続けるために、介護報酬の改定をはじめとする長期的な福祉制度の変化も想定して、後期3年間の計画のもと職員の育成やサービスの質の向上などに力を注ぎ、計画的な事業の推進に努めてまいります。
今後とも、利用者様、ご家族、地域の皆様そして職員の「4つの笑顔」の理念を実践することで、手稲ロータス会が他の模範となるサービスと事業内容を確立して社会福祉法人の責務を果たせるよう、役職員一同心を一つにして力を尽くしてまいります。
皆様には、変わらぬご支援ご協力をいただきますよう、重ねてお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。
2025年(令和7年)1月